社長のブログ

信じる事

1月29日
日付が変わる10分前、
会社の中はキーボードをたたく音だけが響く。

この日は、見積もりの最終入稿日でしたが、
設計を担当する中西さんだけを残し、全員出払っていました。

私が帰社したのが22時、一足先に帰っていたのは長江さんでした。

長江さんは工事現場の管理、HPの作成等、インフラを主に担当してくれています。

「遅くなり申し訳ない」と駆け込んだ社内にはパソコインに向かう二人の後ろ姿がありました。

軽く挨拶を済ませると、二人はカチャカチャとタイプし続けた。

入稿期限まであと2時間。

今回の案件は3社で競うものでした。

長江さんは普段触れる事がなかった分野に挑戦していました。
悩みながらも、決して根を上げない背中を私は見ていました。

中西さんは、机の上いっぱいに資料を広げカタログと格闘をしていました。

私は仕上がってきて見積もりを順に確認し、気が付けばタイムリミットまであと10分。。。

入稿できたのは日付が変わって30分ほど過ぎた頃でした。



間に合わなかった。



ともに戦った仲間をねぎらうように、慰めるように私たちは互いを見つめうなずきました。

諦めかけていたその時、施主様から返事があり、見積もり受け付けていただけることになりました。

ワッと社内が湧きました。

安堵の笑顔のあとすぐに疲労がどっと押し寄せ、

「かえるか」と。

私はこの日の出来事で、改めて社員のみんなを心から愛おしく思いました。
みんなとならやれる。

そう信じる事ができました。

見積もりの結果はまだわかりませんが、大切なのはみんなで乗り越えたことで生まれた、絆がはっきりと見えたこと。

ありがとう。

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